ブラック王子に狙われて②


話を聞くと、既に両親に許可も得ているというから驚き。

でも、その交換条件とやら。

クリア出来る気がしないんですけど……?


「条件クリア出来なかったら?」

「そしたら、近くのプールにでも行こうって話になってる」

「………そうなんだぁ」


パパもママも何も言ってなかったのに。

知らないのは私だけ。

何か、ちょっと寂しい。


「そんなに凹むな。可愛い顔が台無しだぞ」

「ムムムッ……」


せっかく可愛くメイクして貰ったのに

確かに勿体ないのは分かるけど。

でも、水着は……。


「俺達も向こうで見て来るから。絢ちゃん、ゆずのこと宜しくね~」

「あ、……はい」


ユウくんにまんまと乗せられてしまった。

視線を横に向けると、期待感MAXのゆずが私を見つめてる。


「絢、大丈夫だって。最近、お胸もだいぶ育って来てるし、ね?」

「………うん」


確かに育って来てはいるけど、まだ発展途上だと思うんだけど。

女性水着のコーナーの一角に、サイズを測ってくれる人がいて

せっかくだから測って貰おうって事になった。

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