ブラック王子に狙われて②


「い―――――――ち」

「えっ!?」

「に―――――――い」

「ちょっ……」

「さ――――――「もうっ//////」


完全に拒否られてるわけじゃないらしい。

絢は3秒で俺の胸に飛び込んで来た。


これこれ、この感触。

華奢な体を腕ですっぽりと包み込むのが堪らない。

………ん?

あ、また胸が大きくなったっぽい。

少し前にくらべて、だいぶ弾力がある。


「何でハグされるの嫌なの?」

「………成長期みたいで、ちょっと痛いのっ」

「はっ?!」


抱き締める腕をパッと解放した。


「マジで?」

「……ん」

「我慢できる痛みなのか?」

「うん。……女の子の日の時も多少張って痛いんだけど、それがずっと続いてる感じかな」

「……そっか」


絢は申し訳なさそうな、恥ずかしそうな、そんな表情で。

俺の胸に手をつけ、俺を見上げてる。


「ごめんね?」

「絢が謝ることじゃねぇだろ」

「でも……」

「その痛みを我慢した分、きっと念願のお胸様とやらを手に入れられるんだろうから、もう少しの我慢だな」

「うっ、……うん//////」


俺は絢のおでこにチュッとキスをした。

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