ブラック王子に狙われて②
「ちょっと、見せてみ」
「え、やだよ/////」
「何でだよっ」
「ゆず達いるじゃん」
「見てねぇよ」
「そういう問題じゃないからっ」
「いいじゃん、ちょっとくらい」
「ダメだってっ」
「じゃあ、触らせて」
「何でハードル上げんの?!/////」
意味わかんないっ。
近くでチラッと見るだけでも恥ずかしいのに。
ゆず達が近くにいるのに、触るとか……無理むり。
顔をブンブンと大きく横に振り、
『いや』を態度で示した、次の瞬間。
彼は浮き輪から下りて、
片方の手で浮き輪を掴み、私の横に立った。
「これならユウ達に見えないから」
「っっっ//////」
そこまでする?
壁になるように立ちはだかって凄い妖艶な視線を浴びせて来る。
「ここ最近、我慢してやったんだからいいだろ」
「っっっっっ//////」
分かってるよ、我慢してくれてたこと。
だけど……。
羞恥で視線を泳がせていると、
彼は強引に手を伸ばして来た――――。
「おぉっ、マジで本物だ」
パットが無いのを確かめた彼は……。