ブラック王子に狙われて②
シャワーを浴び終え、髪をタオルで拭きながら絢の元に戻ると。
彼女も髪を乾かし終わったようで、
ドレッサーの前で髪をブローしていた。
「けっ、慧くんっ!?」
「ん?」
「ん?じゃなくて、服着て服っ!!」
「暑くて着られねぇ」
「やだっ、目のやり場に困るからっ/////」
日中じりじりと肌が日焼けしたようで、
水シャワー浴びたのに、まだ体が熱くて。
上半身裸でバスルームから出て来た。
「何度も見てるだろ」
「そういう問題じゃなくてっ/////」
両手で顔を覆う絢。
ネグリジェ?ワンピース??っぽい寝衣を着ていて、可愛さ割増し。
見慣れてるはずなのに、毎回初心な反応を示す絢。
昨日のほくろの件もそうだけど、
ホント、いつになっても飽きさせないというか。
もっとがっついてくれてもいいのに。
ユウの家に別荘があるように、俺の家にも別荘がある。
次回泊りの許可を貰う時は、そこにするか。
ある程度、場所とかが明確でないと承諾を得られそうにないし。
ベッドに腰掛け、ドレッサーに向かう絢に視線を向けていると
鏡越しに視線が交わった。
「まだ?」
「へ?」
「待ちくたびれるだろ」
「っ……」