ブラック王子に狙われて②


照れながら俺にぎゅっと抱きついて来た。

ということは、OKってことらしい。

嫌なら拒否ると思うから。


顎を持ち上げ、小さな唇にそっと口づけて。

柔らかい髪に指先を滑らせ、

ふらつく頭をそっと支えて。


Tシャツを掴む彼女の体を抱き締めたまま

ちょっと力技で体の上に移動させた。

当然、何が起こったのか分からない絢はテンパって。

完全に視線が泳ぎ始め、俺の胸に手をついたまま硬直した。


「好きなようにしていいぞ」

「ふぇっ?!/////」

「今なら好き放題させてやるって言ってんの」

「っ//////」


目を見開いて、テンパってキョロキョロと顔が振れる。


「何もしなくていいのか?」

「無理ムリむりっ、していいって言われても何も出来ないからっ//////」

「遠慮しなくていいのに」

「っ//////」


絢にはちょっと刺激が強すぎたか?


「あと3秒な」

「えっ?」

「い―――――――ち」

「えっ、ちょっ……」

「に―――――――い」

「えぇ~っ……」

「さ―――――「んっ//////」


やっぱりコイツは飽きさせないでくれる。

3秒で俺にキスして来た。

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