彼と。
放課後_
あたしは帰りの用意をすまし、戸倉寛之さんを待つことにした。
戸倉の家はうちの家とすごい関わりがあるっぽいし、なんかすっぽかせない・・・
本当は行きたくないんだけどね。
寛之さん苦手だし・・・。
「美波ー!行くぞっ」
うわあ!
噂してたら来ちゃった・・・
「はーい...」
すると寛之さんはあたしの手をとり、歩きだした。
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って何照れてんの、あたし!
自分頭おかしいなー。
ちょっとかっこいいからって・・・
「な、なんで・・・?」
「は?俺ら婚約者じゃねーか。慣れとかねーとダメだろ?」
「婚約者ってこんな事もしないといけないんですか?」
「あたり前だろ...」