彼と。
「寛之様、お帰りなさいませ。...美波様、お待ちしておりました。どうぞお入りください」
「ありがとうございます...」
こういうのは慣れているはずなのに、とても緊張する。
中に入ると、そこは真っ白な壁で覆われていてすごくキレイ。
「美波、こっちだ」
あたしは黙って寛之についていった。
ドアを開けるとそこには、パパとママや、寛之の親らしき人がいた。
「パパッ!ママッ!」
あたしは駆け寄った。
「ちょっと座りなさい」
パパが真剣な顔つきで言った。