キミの好きなところ。
 

―――


歩きながら、パラパラとプリントをめくる。

……あれ?
ふと違和感を感じて、めくっていた手を止めた。
再びゆっくりと1枚ずつめくってみると、違和感を感じたのは私の名前が書かれたプリントだと気付いた。
…そこには日付と時間が書かれていた。

12/9 13時

見慣れた字にドキッと心臓が跳ねた。
…先生の字だ…!

その日付は今週末の日曜日を指していて。
きっとこれは…
その時間に先生の部屋に来い、ってメッセージだ。

嬉しくて仕方なくて。
顔がついにやけてしまいそうになる。

私は逸る気持ちを抑えながら、心の中で呟いた。

―――了解です!


 
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