キミの好きなところ。
 

「ほんと、しつこい」

「…っ」

「オレがどれだけヒヤヒヤしてるか知らないだろ」

「…?」

「…ほら。顔上げろって」

ポンポン、と頭を撫でられるけど、そんなに簡単に言うことは聞けない。

「…や、やだ。ぐちゃぐちゃだもん」

「いいから」

「良くないし!」

首を横にブンブンと振る。

「…しつこい上に、わがまま。お仕置きされたいってことか?」

「!!なっ、何それ…!?」

思わぬ言葉が聞こえてきて、私はつい顔を上げてしまった。
そして、目に入ってきたのは…

 
< 43 / 101 >

この作品をシェア

pagetop