キミの好きなところ。
 


「まぁ。でも」


あなたの顔が私の顔に近付く。


「――――!」


ちょ……心の準備が…っ!


「オレ、着付けできるし問題ないね」


そう耳元で囁いて、あなたは私の首もとに顔を埋める。


「ゃ…っ!」


たまらず声を出してしまった。


あなたの唇が私の首を、チュッと吸ったから。


私からは見えないけどきっと…私の肌に赤く残る、印。


 
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