キミの好きなところ。
*+.。.
私は貴方のことをじっと見つめる。
「……………何?」
「何でもないよ?」
「じゃあ、こっち見んな」
貴方の手が私の頭をくしゃっと撫でた。
私のすぐ隣にいるのは、昼間鬼の形相だった課長。
……私の愛しの人だ。
いつもの週末、私は課長の部屋にいた。
「~~だから、何?」
ずっと向く私の視線に苛ついたように、課長が私の顔を覗き込んだ。
課長の表情を見て、私は胸がきゅーっと締め付けられた。
「…みんな知らないなんて、勿体ないな。こんなにかわいいのに」
私の目に映るのは、照れて頬をピンクに染めた課長の素顔。
私にだけ見せるその表情。
私のことを想ってくれてる証。