キミの好きなところ。
 


「―――…ねぇ。何で今日はうちに?来るなんて言ってなかったよね?それに雨なのに」


「ん?うん」


――ドキン。

にこっと笑う彼に、私はまたみとれてしまった。

彼は目線を少し下げて、照れたように言う。


「………会いたかったから。」


「―――!」


「それだけだよ」


彼の目線が上がって、私を捕らえた。


 
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