恋愛喫茶店 ~恋と一緒にスイーツを~
「良いことがあったばかりで、非常に申し訳ないんだが・・・綾瀬、お前明日の放課後空いてるか?」
祝福の言葉を送ってくれたのから一転、先生はいきなり真剣な顔をして、私に明日の放課後の予定を聞いてくる。
こ、これってまさか!先生と生徒の禁断の恋ってやつじゃないの!?先生が生徒に恋するとかって現実にあるらしいし・・・
「ご、ごめんなさい先生っ!!私には成瀬君がいるので、放課後の予定はいっぱいです!!」
いや、ホントに人間ってパニックになると意味のわからないことを言ってしまうんですね。
「何言ってるんだ綾瀬!再テストだよ再テスト!とにかく、用事が無ければ明日の放課後に再テストするからな!!」
「嘘ぉっ!!」
「あのなぁ。真っ白な解答用紙を出しておいてそれはないだろ。ちゃんと勉強してくるように。」
「あはは~~、残念だったねコト~。ま、良いことあれば悪いことあるってマスターも言ってたし、頑張ってね~~。」
「お前もだ、若宮!!」
「嘘ぉっ!!」
たくさんの笑い声が喫茶店を包む。きっと、この騒がしさは喫茶店で今日一番ではないだろうか。