恋愛喫茶店 ~恋と一緒にスイーツを~
本当の気持ち
「そう。告白できなかったんだね。」
「うん・・・」
駅からどうやって家に戻ってきたのかは、よく覚えていない。
私の本当の気持ちって一体何だろう?それだけをずっと考えて、考えて・・・気が付けば家に着いていたから。
考えても全然分からなかったから、ミィに電話した。報告すると約束していたし、話を聞いて欲しかった。
「私、バカだよね。メールで呼び出す必要もなくなったのに。チャンスだったのに。」
今日一日、何が起こったのかを全てミィに話した。
告白できなかった自分の弱さと情けなさ。デートと呼べるかどうかわからないけど、2人で買い物して、晩御飯を食べた喜びと嬉しさを。
それをミィは文句1つ言わず、静かに聞いてくれていた。
「・・・」
「・・・」
全てを話し終えた私に、もう話すことは無かった。携帯からミィの声も聞こえなくなった。
「・・・ねぇ、コト?」
30秒近く沈黙が続いた後、ずっと相槌を打っていただけのミィが、自分から口を開いた。