あの夏をもう一度



帰って私は決心を決め、叶多にメールすることにした。

→叶多

今日どうして帰れなかったの?


すぐに返信がきた。

→美雨

今日部活があってさ、
遅くまで残ってたんだよ。

でも結愛ちゃんといたじゃん。
ダメだ、もう我慢できない。

電話をすることにした。

プルルル プルルル プルルッ...

『もしもし』

「叶多?今日結愛ちゃんと帰ってたよね…どういうこと?」

『俺が違う女子といるの悪い?』

「嫌に決まってるじゃんっ」

『なんでそこまで干渉するんだよ、俺が結愛と帰ろうが誰と帰ろうがお前には関係ないだろ』

冷たく響く叶多の声。

『そんなことかよ。俺もう寝るわ。じゃあな。』

ツーツーツーツー
< 4 / 6 >

この作品をシェア

pagetop