私だけに甘い執事

ぬいぐるみなんて、
捨てられやしないし。

小物は全部気に入ってる。


服も
ちゃんといるのといらないのとわけた。


「何でこんな多いのよー!」


捨てられない性格だったり・・・・・・

あり得るかもしれない。
ま、いいや。


「お母さーん、できたよ」


一階に向けてそう叫ぶと、


「はいはーい。
 ちょっと待っててー」


聞こえてきた優しい声が
鬼のような声に変わったのは、
言うまでもない・・・・・・


「ちょ、何これ」


段ボールの山を見て
絶望しているお母さん。


「え、段ボールだけど」


平然と答える私。


「そういう意味じゃ、
 ないでしょー!」


知ってるよ、そんなの。


「何でこんな多いの!?」


こっちが聞きたいぐらい。


「全部入れたわけじゃないわよね!?」


もちろん。


「はぁ・・・・・・全く、仕方ない子ね」


あきらめたお母さん。
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