私だけに甘い執事
*ご対面
「うわあ・・・・・・」
目の前に広がる、豪邸。
「りか?
置いてくぞー」
「はーい」
お父さんとお母さんは
特に感情を見せず。
前に来たことあるのかな?
門を抜けると・・・・・・
「広い、広すぎる」
目の前の庭には噴水。
その周りにはたくさんの花。
ここは、どこですか?
「どうだ、りか。
気に入ったか?」
「う、うん」
気に入るも何も。
大きすぎるこの家に、
開いた口がふさがらない。
「・・・・・・様。・・・・ょうさま?」
こんな豪邸も日本にあったのね。
すごすぎる・・・・・・
「お嬢様ー?」
「え!?」
噴水を見ていた私の視界に、
見知らぬ男の人がうつった。
というか、お嬢様?
「・・・・・・誰?」