私だけに甘い執事
話変えなきゃ・・・・・・
「あ、あの」
「なんでしょうか?」
「お母さんたちの部屋って・・・・・・?」
しょうもないこと聞いた。
鈴川さんポカンとしてるよ。
「そうですね。
お屋敷は広いので、
あとからご案内します」
「あ、ありがとうございます」
ごめんなさい、鈴川さん・・・・・・
というか、
さっきからどれくらい歩いたかな。
すごく歩いてる気がする。
本当に広いんだな。
「どうかされました?」
「い、いえ、なんでもないです・・・・・・」
挙動不審だった。
だってここ広いんだもーん!
きょろきょろしちゃうのも、
仕方ないでしょ?
絵がかざてあったり、
電気とかは全部シャンデリアで。
見たことないようなものばっかり。
自分がお嬢様になったっていう実感は、
さっきまではなかったけど。
ここを歩いてると実感してくるな・・・・・・。
とてつもなく、広いからね。