恋焦がれ
席替え
今日は
待ちに待った席替え。
今度こそあの人の隣りに
なれるように
祈りながら引く。
席は
あの人の隣りになれた。
心の中はかなり嬉しい。
でもね…
「え、お前のとなり?!
最悪!!」
ズキンッ。
自分でも
聞こえるんじゃないか
ってくらい
胸が痛んだ。
…無性に泣きたくなった。
「じゃあ席代われよ。
俺、目悪いのに
一番後ろだし。」
あの人の友達が言う。
「おう!
じゃあ交代しよーぜ!」
そう言うと
さっさと席を交替する二人
あぁ
席替えなんて
なければよかったな。
あの人の気持ちを
知ってしまったから。
全然好きになる見込みも
ないって…。
席替え
(離れた席の分だけ
距離を感じた)