溺愛ごっこ
あたしをチラリ。

「何を言いたいの?」

「バカ、急かすな」

バカ呼ばわりかよ。

って言うか、大きなお世話。

「……つきあわないか?」

久世が言った。

「マックとかスタバとか、そのつきあうじゃねーぞ?

その…男女と言うか、恋人として」

久世は何故か慌てている。

顔と耳が赤い。

湯気でも出てるんじゃないかしら。

「ちゃんと…ちゃんと亜美のこと、大事にする。

だから……俺とつきあってください!」
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