溺愛ごっこ
笑ったその顔は少年みたいだった。

あたしは、話していた。

どうしてだかよくわからないけど。

久世の人柄だろうか?

……よくわからないけど。

「はーっ、どうしようもねーヤツだな。

最ッ低としか返しようがねー」

久世は呆れたと言うようにしかめた顔をした。

「そいつとはさ、さっさと切っちゃった方がいいよ」

久世は手で切る動作をした。

「こーんなかわいい彼女をつかまえておいて浮気だなんて、男として超最低」

久世はやれやれと息を吐いた後、カクテルを1口。
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