溺愛ごっこ
何が楽しかっただ。

俺は心配で心配でヒヤヒヤしたっつーの。

「理人のコスプレ、かっこよかったよ」

その一言にドキッ。

「吸血鬼が理人だったら、あたし血をあげちゃってもいいかも…なーんてね」

亜美はキャッキャッと笑っている。

「…ッ~!」

反則だ、バカ。

何言ってやがんだよ、魔女が。

「じゃあ、お菓子いらねーから俺にイタズラしてくれる?」

俺は言った。

「――えっ…」

亜美の顔が真っ赤になる。

俺は真っ赤になった彼女の腰を引き寄せて、唇を重ねた。


☆★END☆★
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