好きの響きが…
―放課後―


「失礼しまぁす」

あたしはミーティング室の重い扉を開けた

「おぉ沙也加」

ミーティング室には圭太しかいなかった

「あれみんなは」

「…ごめん ミーティングって嘘なんだ」

「え…なんで」


いつもと違う圭太の様子にふと優香の言葉が頭をよぎった





―圭太クンって沙也加の事好きなんじゃない―





思い出したら急に体温が上がった気がした


「あのさ…」

「は、はい」

緊張したら声が裏返った

「ぷっあははは。なんだその声」

「もぅひどい」

「あははは。マジうける…あっ」

「あっ」

目が合った

圭太の澄んだキレイな黒い瞳から目が離せなくなる


「そんな見つめられると照れるんだけど…」

「あっごごめん…なんで呼んだの」

「話があるんだ」

「話」

「結構さ…沙也加がヘコんでる時に言う事じゃないんだけど…もぅ我慢できねーから」


圭太が真剣な顔してあたしを見るから優香の言葉が頭をよぎる
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