百鬼夜行と暴走族 弍
「早く行こっ!」
走ると十六夜さんが履いている下駄がカラン、カランと鳴り響く
「これ、お主。走らせるな」
璢美苓が困ったように笑いながらついてくる
「そうだよ、琉威!十六夜さん、下駄で走りにくいんだから!」
「さっきお前、心配してただろうが」
「女神ぃ、一生ついていくぜ!」
「涼、置いて行くぞ」
――これから先、俺の人生にはこのひとが、十六夜さんが絶対いる
俺の人生を変えてくれた
彼女ができて、結婚して、家庭を持っても絶対に離れない
その人とは、別に大切なひとだから
十六夜さん、ずっと一緒に居ようね.........
完