百鬼夜行と暴走族 弍
「あっという間であったな」
部屋でくつろぐ三人
獅蛇は一人で窓の障子を開け格子に腰を下ろし、酒を飲んでいる
開いた障子から入ってくる風が心地よかった
「あっという間だったね」
「そうじゃな、また来るかのぅ」
「おう、酒飲み足りねぇからな」
あっという間だったが三人、特に十六夜と璢美苓の間には得られたものがあったはずだ
ゆっくりできたし、天堂に感謝しなければと微笑んで眠りについた