百鬼夜行と暴走族 弍
赤黒い色で匂いもなんとも言い表しにくかったのだが、一言で言うと
不味い
普段はこんなことどころが、料理でさえしない十夜
きっと試行錯誤しながら作ってくれたに違いない
だからそんなことは言えない
「…え、えぇ。ありがとう、まだ分からないけどこれならすぐによくなると思うわ」
それを聞いた十夜と琉威は安堵していた
だが琉威はどことなく十六夜の様子がおかしいとは思っていた
「よかったです!また作りますねっ」
「えっ、」
十六夜の様子に琉威は首をかしげた