百鬼夜行と暴走族 弍
「どうしたの?嫌なの?」
俺たちが走ってるのを見て欲しい。それに是非後ろに乗って欲しいんだ
でも……嫌なのかな…
残念な気持ちで俯いていると十六夜さんは俺の頭をぽんぽんして、少し間を開けて口を開いた
「嫌っていうより行きづらいよね…ほら、前にお邪魔したときあまり歓迎されてなかったみたいだし」
あ、確かに初めて十六夜さんを見た奴らは警戒するように見ていた
十六夜さんに限らず、俺達はチームだから初めての奴は警戒する
油断したら潰されるから
だから
「大丈夫、十六夜さんならっ」
優希
「歓迎だな、男だけだから女神が来てくれたら華やかになるぜ!?」
涼が笑って言ったのに続いて皆頷いた。十六夜さんは特別。絶対来て欲しい
「駄目か?」