百鬼夜行と暴走族 弍



「琉威、お願いっ、戻って」


「え!?で、でも」



「…私を信じて」


信じて…


十六夜さんの凛とした声が聞こえた


分かる、真剣な眼差しが背中から射抜いてる



「……分かった、任せて!」



急に引き返した俺を見て



琉威さん!?

危ないですっ



おい琉威、戻れ!!


琉威!


皆の声が俺を引き留めようとする



総長の乗る車が見えてきたから雷斗に妖怪だったこと、皆に気をつけるように伝えた




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