百鬼夜行と暴走族 弍
「十六夜様ーーーっ!!」
烏丸が倉庫に入ってきて、十六夜さんの近くにあるバイクの上にとまった
倒れた奴も皆烏丸の声を聞いて復活した
からすがしゃべってる………
そんな声が聞こえたが烏丸は気づいていない
「いやーー、さすがでございますっ!刀だけでなく、弓矢の腕も全然衰えてませんな!!」
「烏丸、協力してくれてありがとう」
「いえいえいえ!私は何にもしておりませぬ。十六夜様のお手柄でございます!」
自分でそう言いながら誇らしげに胸を張ってる
「あ、あの十六夜さんて、何者ですか。"様"って呼ばれてるし……」
チームの一人がおずおずと聞いている
「ただの――」
十六夜さんが答えようとしたのに
「何を今更!このかたは百鬼夜行総大将、天堂様の奥方様であり、かつては白夜叉と呼ばれた、大妖怪中の大妖怪なのじゃー!そして私こそ、そんな十六夜様に仕えて数百年!三千世界を共にした烏丸とは、あ、私のことじゃぁぁぁ!」
烏丸、よく毎回同じ台詞が言えるよね、
百鬼夜行総大将?
奥方様?
白夜叉?
皆意味が分からないみたいだ