百鬼夜行と暴走族 弍
「やっと旨そうな奴が現れたぞ」
「お”ぉ。若い奴だ、久しぶりに喰えるぞ」
宵美は棒切れ一本で、足を引き摺りながら鬼に攻撃していた
気づくと蠍と百足は居なくなっていた
逃げたのか……
宵美が一瞬目を離した隙に、鬼が目の前に居て宵美を巨大な手で叩いた
宵美ははるか遠くにふき飛ばされた
ふらふらしながらも何とか立ち上がったが目の前が霞む
宵美には"任務を果たす"ということだけがあった
獅蛇様が初めて任務を与えてくれた…