百鬼夜行と暴走族 弍
宵美の傍に置いて座った
見ると鍋、お碗、れんげが入っており、鍋の蓋を取ると真っ白いお粥に梅干しが入っていた
近くにあった座椅子に凭れさせ、背中との間に座布団を入れた
獅蛇がお粥をお碗に取ってくれて手渡してきた
宵美は食べさせてほしくて口を開けて待つばかり
「まだ餓鬼だな」
馬鹿にするように笑った獅蛇
「まだ子どもです、」
こいつ大物になるな、と心で思いながら少量掬い、口に運ぶ
「おいしいです」
「当たり前だろ?わざわざアタシが作ったんだからな」