百鬼夜行と暴走族 弍



皆川上に激怒しながらも煙が薄れていくのを見ると影が見えた


「皆、怪我してないかな?」



何でもなかったかのような声が聞こえた



すると煙が晴れて十六夜さんが俺たちのほうに歩いてきた



「っ!!」


「十六夜さん!大丈夫!?」


「あなたのほうが怪我してませんか!?」


「十六夜さん!」


皆と十六夜さんに駆け寄り何とも無いことを確認する。思わず抱き着くと十六夜さんも包むように抱き締めてくれる


よかった……



「うん、大丈夫よ。ありがとう」



笑顔を見て皆もほっとして笑顔になる



「よかったぁぁ」


「ほんとですよ」



涼、着流しの袖から手を忍ばせて十六夜さんの肌を触って傷が無いか確かめてるな…あ、雷斗に蹴られた




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