百鬼夜行と暴走族 弍
「どうしてそれを?」
「当然、十六夜様の護衛です!」
「もう私をどうこうしようとしてる妖怪なんて居ないよ…」
「何言ってるんですか!今でも狙ってる輩はうじゃうじゃ居ますから!」
十夜は人一倍、十六夜を守るという意識が強い。ありがとうと言い異界へ続く洞窟へと歩き出した
「どこの和菓子屋ですか?」
「いつもの"櫁屋"かな。随分前から食べてなくてね…苺大福を」
ふふ、と可愛らしく笑った十六夜に少し顔を赤くした十夜
「あー、おいしいし、十六夜様あそこの大好きですからね」