百鬼夜行と暴走族 弍
「櫁ばあ、元気でしたね」
「うん、顔見れてよかった…」
十夜と話をしていると、辺りがざわざわし始めた 。聞き耳をたてるとやはり十六夜の登場にびっくりして、騒ぎ立てているものだった
「十六夜様、大丈夫ですか?」
「平気、ありがとう」
そんな話をしていると櫁さんが盆に二つの苺大福をのせてやって来た
懐紙にのった苺大福を受け取った
「お待ちどおさん、喉につまらせないようにな」
櫁さんはお茶取ってくるな、とまた中に入っていった
元気そうといったがやはり年月は経っている。肩も手も随分痩せ細っていて心配だ