百鬼夜行と暴走族 弍


「そうなのかい……何にせよ久しぶりに会えてよかったわい」



十六夜は巾着袋を取りだし代金を払おうとしたのだが



「あぁ、いいわい。会えて嬉しいからそれは取っておきなさい」



だがどうしても引き下がれない十六夜




「ありがとう。でもいくらか買って帰るからその分は受け取って?」



仕方ない、という顔をした櫁さん



「どれくらい持って行くかの?」


「ん~皆食べるから……百個」


「そりゃまた、えらい数だ……時間がかかるよ?」


「うん、ゆっくりできるから。」



そうかい、久しぶりに腕がなるわい、と中へ入って行った

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