百鬼夜行と暴走族 弍
「……十六夜様はっ、俺が守るに決まってるだろうが!!」
煩わしい、と二人一緒に十夜を痛めつける
櫁屋でも怪我をしているため、そこばかり狙ってくる鬼
錠がなければこんなやつ二人、簡単に倒せるのに…
くそっ、まだまだじゃねぇか
総大将や十六夜様の力になりたい、と修行しているがまだまだだ
こんなのに膝をつかされたのでは……
十六夜様―――
ガシャン、
地下へと続く扉が開く音がした
「来たか」
ニヤリと笑い扉へと向き合った