百鬼夜行と暴走族 弍
ジャリ、ジャリと歩いて来る音が聞こえる
来たら駄目だ、と思っているが声が出せない
とうとう、十六夜が暗闇から姿を現した
「来たか?十六夜」
「一人なんだろうな!?」
「そうですよ」
十六夜は微笑んで答えて十夜を見ると一瞬、眉間に皺を寄せたがすぐ笑顔に戻った
「なら、すぐ終わらせてやる!」
「お前を殺して名をあげてやる!」
十六夜が一人だということで余裕だと思ったのか、いきなり襲ってきた