百鬼夜行と暴走族 弍
十夜の身体は炎症をおこしており高熱が出ていた
十六夜の看病のお陰で熱は下がり汗も出なくなっていた
その間十六夜は妖力を与え、回復を促していた
しかし、十六夜は大妖怪なためそれくらいでは何の支障もなかった
十夜は自分のためなら命さえ投げ出す覚悟があるのだろう
それは何としても避けたい
そんなことを考えていると十夜が目を覚ました
「十六夜様?」
ずっと寝ていたため目は虚ろで声は掠れていた