百鬼夜行と暴走族 弍



「ん?どうかな、体調は?」


「はい、すっかり良くなりました」


起きようとしていたため背中を手で支えて起こした


「あっ、櫁ばあは!?」


事を思い出したのか慌てる十夜に、櫁さんが無事なことを伝えると安心していた


「怪我はしてたけど軽かったよ。十夜のお陰。会いに行ったら、ありがとうって言ってたよ」


「そうですか、よかった……もしかしてずっと居てくれたんですか?」


微笑むだけ、それが答えだと分かった



「すみません……俺、まだ駄目ですね」



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