百鬼夜行と暴走族 弍
「なっ、」
「血はほとんど出てないですが打撲が多いですね」
そう言いながら布を血が出ている頬に当てる
何で膝枕なんか普通に出来るんだ、と疑問に思ったが話さなかった
女は敵ではない、と思ったから少なからず安心していた
「何で、助けた…」
暗がりでよく分からなかったが笑ったような気がした
「困ったときはお互いさまですよ。ましてやこんな怪我をされてるんだから」
俺の頭を優しく撫でるため、顔に熱が集まってくるのが分かった