百鬼夜行と暴走族 弍
それを悟られないように取り繕いで質問した
「あんた…名前は?……俺を知ってて近づいたのか……」
暴走族で知られているため女が集まってくる
遊ぶだけ遊んで別れるがうんざりしていた
だからこの女も地位目当てか、と思った
だが心のどこかでは違っていて欲しい、と願った
「あなたとは初対面ですよ?それに死にそうな時にそんな理由で近づかないでしょう?」
呆れたように笑った女
よかった……
罪悪感でいっぱいになった。たぶんそれはこの女もほかと同じと決めつけたから…
「……」
「もし本気で想う女の子が出来たときにどうなるか…時間が経てば許してくれるかもしれない、でも傷つかないわけじゃない。それどころか一生傷つくことになる。……許すことと傷つくのは別だから」
女の話が胸に沁みてきた。こんな綺麗な心を持った女をほかと同じだなんて、失礼だよな
それからいろんな話を聞いてもらったら安心して眠っていた
――眠らなければよかった