百鬼夜行と暴走族 弍



――目を覚ましたのは翌朝、病院のベッドの上だった


目だけを動かして回りを見ると仲間が心配そうな表情で立っていた


「大丈夫か!?」

「よかった……」

「俺全然寝てないんだからよ…」


安堵する仲間を見て嬉しかったが女を思い出した


痛みも忘れて飛び起きた俺は

「女は!?っ俺と一緒に居たやつは!」


一番近くに居た仲間の胸ぐらをつかんで引き寄せた


「ぐぇ!っ女!?そんなやつ居なかったぞ!」



脱力して手を下ろし、ほかのやつに聞いたのは俺が女の膝で眠った後のことだった






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