百鬼夜行と暴走族 弍






あれから何日経っていて琉威たちとは完全にすれ違いの日々が続いていて、琉威は心配していた



烏丸を鳶雄のところに置いて縁側を歩いていると帰ろうとしている琉威たちに会ったが十六夜は考えこんでいたため気づかなかった



「十六夜さんっ、大丈夫?」


話しかけても聞こえておらず考えながら歩いて行ってしまう十六夜を琉威は追いかけて腕をとった



「わっ……琉威、どうしたの?」


「十六夜さん、さっき呼んだよ…」


「ぁ、そうなの?ごめね、考え事してたから」


笑って琉威の頭を撫でて、琉威は皆を先に行かせて見えなくなると十六夜に抱き着いた


「十六夜さん…無理しないで。毎日会いたいよ」




心配してくれる琉威が可愛くなった十六夜は琉威の頭に頬を寄せて背中をとんとん叩いた


「ありがとう…私も毎日琉威に会いたいよ…」


琉威の頬をするする撫でると自分から抱き着いてきたくせに急に恥ずかしくなって離れた


「どうしたの?」


「何か、恥ずかしくなって…」


肩を竦めてもじもじしている琉威に笑って手を繋いで玄関まで行った


「また明日会えないの?」


琉威の問いに苦笑いして背中を押して皆が待っているから早く行きなと促して別れた




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