百鬼夜行と暴走族 弍
十六夜さんはあの綺麗な微笑みを浮かべて
「知らないひとたちが私を疑うことは何にもないけど、みんなが疑うのはちょっと寂しいよ、でもみんなは信じてくれてるでしょ?」
「たくさんの知らないひとたちに信じられるより、みんなに信じてもらえる方がすごく嬉しい」
たんたんと言い切った
「「「っ!!」」」
たぶんこの場にいるみんな息を呑んだだろう
その言葉とあの微笑みに...
それは川上も同じようだった
顔が赤くなってるし...陰陽師がそれでいいのかな
「と、とりあえず今日は勘弁してやるよ!」
と屋上から慌てて出て行った
「逃げやがったな」
十夜は苦笑いしながら呟いた