百鬼夜行と暴走族 弍



「何してんだよ、送るぜ」


「でも、方向が違います」


「いいから。雪が降ってんのに傘ないんじゃろ、雪道は危険じゃ。」



「...ありがとうございます。それじゃあお願いします」  



天堂の番傘に入り十六夜の家へと向かって歩きだす




「寒くねぇか?」


「はい、これのおかげです」


十六夜は襟巻きを両手で持ちながら嬉しそうに笑う



「そうかい」


天堂もそれにつられて笑いながら肩に手を回す




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