百鬼夜行と暴走族 弍
少し納得いかない顔をしている
「十六夜様が優しいって言うなら......十六夜様の、幸せのためなら」
唇を少し突き出して渋々納得した十夜に二人は笑って、十六夜は十夜の頭を撫でると顔を真っ赤にして俯く
「んー、でもまだ分からないからね...」
朔、ですか?と聞いた十夜に曖昧に笑った
――......
「帰ったぜ」
玄関を開けて入って来た天堂を出迎えたのは神楽、前鬼
「遅かったですね、総大将」
それに対してまぁな、適当に返事をして大広間に向かう