百鬼夜行と暴走族 弍


「ん?目的はだいたいは分かってるんだけどね」


「え?」



「土地神様を殺して私の行動をも先読みして動いてる感じだから、神殺しの罪をなすりつけて、痺れを切らした私をおびき出して殺しちゃおう、って感じかな」


そんな簡単に...



「はあ!?それ総大将に言ったんですか!?」

「なななななんと!!それは真にございますか!!」


十夜と烏丸の声が被った




「それはまだだけど...何かあったら言えって、無理はするなって言ってくれてるし。あのひとは百鬼夜行で忙しいじゃない?」



天堂さんに心配かけたくないんだな



「しかし今日必ず総大将に何があったかはお話しくだされ!いいですな!!」



あまりの烏丸の剣幕に


「え、えぇ」



十六夜さんはたじろいた


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