百鬼夜行と暴走族 弍
「わかりました、念のため何かあったら呼んでください」
「野鳥たちは待機してますから」
そういう前鬼と十史郎に対して十六夜さんは笑った
本家を出て石段の手前
「そんなに遠くないんだけど、みんなの足が疲れちゃうからね」
「そんなにかかるんですか?」
「ん~...今でいうと、300キロくらいかな」
それは隣の県に行くくらいの距離じゃん、それを遠くないって…
「大丈夫だよ、大蛇に乗ればみんなの乗ってるバイク?より速いから」
「ありがとうございます」
「うん。私は自分で飛ぶからね」