百鬼夜行と暴走族 弍



「獅蛇、かっこいい!」


琉威が獅蛇の隣に行き、尊厳の眼差しを向ける



「んぁ?おっ、氷ありがとな」



「ううん!おばあちゃん、無事かな?」


「…任せたが、折れてるのは確実だ」


「ねぇ獅蛇。どうして股関節だって確実に分かったの?」



優希が琉威とは反対側に行き腕にすがる


「股関節は年寄りで一番折りやすい場所、ちょっとしりもちついただけで折れんだ…人間なんだからお前らのほうが分かるだろうが」



「そりゃ…こつそそ、そしょ、…骨粗鬆症か?年取ればあるけどだからなんで股関節なんだよ」



涼が頭の後ろで腕を組んで聞くがそこまで知るか、と逆に呆れられた



「どうして、あぁやって悪ぶって目立ちたがるかねぇ」



どこからか煙管を取り出して煙をふかす獅蛇は笑っていた



獅蛇に手を組ませて隣で聞いていた優希は少し考えて口を開いた





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