百鬼夜行と暴走族 弍



「やっぱり、社会に認めてもらいたいんじゃないの?」



それを聞いた獅蛇はさらに笑って優希だけじゃなく皆を見た



「本気で言ってんのか?…まぁ考えられんことじゃないがな」 



優希はもやもやがとれず聞いてみた



「あいつらは認めてもらいたいって気持ちがあるんだろうが、まだ目立ちたいってのが大部分だろ。人間は知能が高くて互いを考えれるから社会が成り立つ。その高度な社会で認められるには一定の能力が求められる」


「一定の能力?」


「協調性、自律性…たくさんな。だがさっきの奴らはそんなん1つもねぇ…体だけでかくなって精神的にはまだ餓鬼だ。そりゃあんなばあさんから金をまきあげようとしてんだからな…普通なら恥ずかしいと思わんか?」


「確かに…でもあの人たち家庭に悩みとかあるんじゃないの?だからぐれちゃったとか」





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